熊本県で最大震度7の熊本地震(仮名)が発生した直後、docomo、softbank、au各社は全て電話が不通になりましたが、その中でもLINEはしっかり使える状態でした。
これは携帯電話の特殊な回線事情によるもので、LINEはそこをうまく利用しているので熊本地震の中でも使えておりました。
そこでなぜ熊本地震の中でもLINEは使えていたのか、その理由について解説させていただきます。
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キャリアの回線とLINEの回線は別物である
細かい事まで書くと非常にややこしくて長文になるので、簡単にご説明をさせていただきます。
携帯電話には電話回線とインターネット回線が2つあります。
普段、私たちが利用している電話番号を入力してかける電話は電話回線を使用しています。
それに対して、今まさにこの記事をご覧になっていただいているのに使用しているものがインターネット回線です。
LINEもインターネット回線を使用して通信をしておりますので、電話回線ではありません。
わかりやすく例えると、水と油は分離して、絶対に混ざらないですよね。
以上のように例えます。
そして、ホースに水と油を同時に流します。
水と油は、常にホースの中で分離して混ざることはありません。
混ざらないということは、お互いが干渉とか混信をせずに、別々に通信が可能であるということなのです。
熊本地震でもLINEが使えた理由
電話回線とインターネット回線が別物であることはご理解いただけたかと思います。
つまり、熊本地震のような災害時に突然利用者が多くになり電話回線がパンクしても、インターネット回線は別物なのでLINEは使えることです。
実は熊本地震のような災害時以外にも、山奥や海外などの圏外に行かれた場合でも、もちろん電話ができませんが、Wi-Fiによるインターネット回線が使える状況であればLINEは使えます。
最近の海外のホテルにはWi-Fiが当たり前のように設置されておりますが、このWi-Fiを利用すれば高い通話料である国際電話を利用することなく無料でLINE電話やトークをすることができます。
海外で利用する場合はWi-FiにつなげずにLINEを利用すると海外のパケット通信料が適用されるので気を付けてください。
熊本地震でもLINEの通話は使用しない
インターネット回線であるLINEは熊本地震のときにも使える場合が多いですが、必ず使えるものではありません。
上記のような例え話でご説明をさせていただきます。
以上のように例えます。
バケツに大量の水を注ぐと当然あふれますよね。
これと同じようにLINEというバケツに大勢の利用者が集中すると、電話回線のようにパンクします。
LINEは通話とトークができますが、多くの人が常につながりっぱなしである通話を利用すると数に限りがあるLINEのバケツは一瞬でいっぱいになります。
これはdocomo、softbank,auと同じ状況であり、二の舞になってしまいます。
そのため、余程の緊急性がない限り「トーク」で連絡を取りましょう。
譲り合いありがとう、などとキレイなことを言うつもりはありませんが、熊本地震のような災害時にも使用できる貴重なLINEを潰してしまったら困るのは自分自身です。
この考え方が結果的には周りの人を助けることにつながるので、心がけましょう。