14日にアップルの開発者向けイベント「WWDC 2016」において、iPhone 7への搭載が期待される「iOS 10」の新機能の発表を行いました。
「iOS 10」の発表に伴い、追加される新たな機能なども明らかになりましたのでご紹介をさせて頂きます。
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目次
- 「iOS 10」の新機能詳細
- 【iOS 10の新機能①】ユーザーエクスペリエンスの向上
- 【iOS 10の新機能②】Siriがデベロッパー向けに公開
- 【iOS 10の新機能③】QuickTypeをSiriに採用
- 【iOS 10の新機能④】写真アプリに顔認識機能が追加
- 【iOS 10の新機能⑤】マップアプリの機能向上
- 【iOS 10の新機能⑥】Apple MusicのUI向上
- 【iOS 10の新機能⑦】ニュースアプリに通知機能が追加
- 【iOS 10の新機能⑧】HomeKitの導入
- 【iOS 10の新機能⑨】電話機能の向上
- 【iOS 10の新機能⑩】iMessageがトークアプリ並みの機能に進化
- 「iOS 10」の公開予定日
- 「iOS 10」でiPhone 4sはサポートから外れる
- 10の新機能を備えた「iOS 10」のまとめ
「iOS 10」の新機能詳細
10種類の新機能を備えた「iOS 10」はiOS史上最大のリリースになります。
そんな「iOS 10」の新機能をイメージするApple公式動画も合わせて公開されております。
簡単なイメージ動画なので、下記の「iOS 10」の新機能を全て確認頂いてから動画を視聴された方がよりわかりやすいでしょう。
【iOS 10の新機能①】ユーザーエクスペリエンスの向上
大きな改善が行われたのは「ロック画面」、「通知機能」、「アプリの使い勝手の向上」、「3Dタッチの拡張」の4つです。
まず、iPhoneを手で持つだけで、ロック画面の解除が行えるようになります。
さらに、ロック画面で3Dタッチが使用可能になることで、ロック画面に表示された通知を3Dタッチを使って内容の確認やメッセージへの返信ができるようになります。
また、通知センターなどのデザインが一新され、シンプルなものに変更されました。
【iOS 10の新機能②】Siriがデベロッパー向けに公開
これまでAppleの純正アプリにしか対応しなかったSiriですが、デベロッパー向けに公開されることで、今後は第三者の開発者でも音声操作と入力が可能になります。
これにより、あらゆるアプリが音声操作に対応するので今後「iOS 10」のアプリは目覚ましい進化が期待できるでしょう。
【iOS 10の新機能③】QuickTypeをSiriに採用
Quick TypeそのものはiOS 8で初搭載された機能で、状況などを考慮した高度な変換予想をするソフトウェアキーボードです。
このQuick TypeをSiriにも採用し、予測変換がより高度にグレードアップします。
これにより音声入力の機能が飛躍的に向上され、面倒なキーボードのタップが大きく改善されます。
【iOS 10の新機能④】写真アプリに顔認識機能が追加
写真アプリでは、顔や背景などを認識し、自動的にそれぞれのジャンルに分けることが可能になりました。
新機能「Memories」において、日時や場所などのテーマに合わせて自動でアルバムを作成してくれるようになります。
また、撮影した動画からダイジェスト的な動画を自動で編集、生成も行ってくれます。
イメージとしてはGoogle Photosに近いでしょう。
尚、Memoriesの内容はMacやtvOSで見ることもできます。
【iOS 10の新機能⑤】マップアプリの機能向上
マップアプリが開発者向けに公開され、今後は独自のマップデータを提供することができます。
例えば、マップアプリからレストランを検索してそのまま予約をしたり、車を手配したりできるようになります。
また、単純なマップアプリとしての機能も向上しており、経路の近くのガソリンスタンドなどを表示したり、リアルタイムな交通状況も取得できるようになり渋滞情報の表示も可能になります。
他にも飲食店の検索結果に対して寿司やラーメンといった細かい条件でフィルタリング表示をすることができます。
【iOS 10の新機能⑥】Apple MusicのUI向上
再生画面のインターフェースが新しくなりました。
一番使いやすいところで音楽の操作が行えるようになり、使い勝手が大きく向上されます。
【iOS 10の新機能⑦】ニュースアプリに通知機能が追加
ニューススタンドも新しくなりました。
スポーツなど、話題になっているニュースをユーザーの好みに合わせて表示してくれます。
また、定期購読オプション、ニュース速報の通知機能などが追加されました。
【iOS 10の新機能⑧】HomeKitの導入
先日のこちらの記事でご紹介させていただいた内容が実現しました。
HomeKitを用いてiPhone 1つで家中の家電を思い通りにコントロールできるようになります。
例えば、リビングの気温を測定、窓のブラインドの開閉、玄関の鍵を開けるなど。
Siriでの操作も可能です。
他にも玄関のインターホンが鳴ったらiPhoneに通知し、インターホンの映像をライブで確認することも可能です。
また、iOS以外にもtvOSやApple Watchでもリモートアクセスが可能になります。
【iOS 10の新機能⑨】電話機能の向上
留守番電話の録音内容を自動的にテキストで表示してくれます。
これにより留守番電話サービスに確認をしなくても留守番電話の内容を確認することができるようになります。
また、知らない番号から電話がかかってきた場合は、電話番号を検索して発信者情報を表示します。
そのため、電話を取る前に迷惑電話かどうか確認することができます。
【iOS 10の新機能⑩】iMessageがトークアプリ並みの機能に進化
iMessageで画像を送信することが可能になります。
また、URLを送ると、サイトの名前と画像が自動で表示されるようになります。
さらにiMessageでは、絵文字にも力を入れてます。
絵文字がわかりやすくするために、従来よりも3倍の大きさで表示することができるようになります。
文字の予測候補に絵文字を表示したり、入力済みの文字をタップして絵文字に変換することが可能になります。
他にもまだまだ追加機能はあります。
まず、吹き出しに特殊効果が付けられるようになります。
具体的には、モザイクがかかったようなメッセージを送信し、指でなぞるとメッセージの内容が表示されるというものです。
また、相手から送られてきたメッセージにアイコンを付けられるようになるため、重要なメッセージは振り返った時に確認しやすくなります。
キーボードのタップが苦手という方は、iMessageではメッセージの手書きも行えるようになりますので安心です。
さらに、メッセージの背景に動画などを表示できる機能も追加されますので、個性のある自由なトーク画面を作ることができます。
大きなポイントとして、iMessageもデベロッパー向けに公開されることになります。
送金機能を持たせることで、LINEなどでよく使われるスタンプ機能が追加されます。
写真にスタンプを貼り付けることもできます。
新しいiMessageは、iPad、iPhone、Mac、Apple Watchで利用が可能です。
「iOS 10」の公開予定日
開発者向けには本日より公開されております。
ベータ版が7月に公開される予定です。
そして、一般向けの公開は2016年秋の予定になっております。
「iOS 10」でiPhone 4sはサポートから外れる
ご覧の通り、過去に例のない大ボリュームのため、求められるスペックも高くなります。
そのため、「iOS 10」ではこれまで対応されていたiPhone 4sも外れることになり、iPhone 5以降の機種からが対象になります。
10の新機能を備えた「iOS 10」のまとめ
確かに「iOS 10」はアップル自身がiOS史上最強であると謳うだけのことはあるボリュームのある内容でした。
これまでのiOSとは明らかに違います。
何よりも自社製品など、いわゆる「純正」にこだわりを見せてきたアップルでしたが、ついに開発者向けに情報の公開を行ったことが最大の変化と言えるでしょう。
近年、アップルではiPhoneの売上低迷など悪いニュースが続いておりましたが、この大きな方針の切り替えを開発者の「協力」を得る形で良い方向に運ぶことがアップルの課題になりますね。
日本に限って言えば、iPhoneの利用者は全体の約50%を占めているので、今後は開発業者の参入も多く見られるようになるでしょう。
機能が充実してくればiPhoneの利用者もさらに増えることになります。
iOS 10でこれだけのパフォーマンスを見せてくれたので、iPhone 7にも期待が高まりますね。