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ドコモのPREMIUM 4Gに続き、いよいよauとUQからもキャリアアグリゲーションが登場しました。


近年、長期ユーザーや品質サービスに力を入れているauがどのようなキャリアアグリゲーションを実現したのか、その詳細についてお伝えさせていただきます。



auとUQのキャリアアグリゲーションの詳細

そもそもキャリアアグリゲーションとは、無線ネットワークの高速化技術のことです。

複数の基地局を用いることで、それぞれの負荷を分散させて通信の安定化をするための技術です。

略して「CA」と呼ばれることもあります。



auとUQのキャリアアグリゲーションのカラクリは、UQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」とauの「4G LTE」によるものです。


auとUQのキャリアアグリゲーションの通信速度

通信速度はなんと、下り最大370Mbpsになります。


この数値は高ければ高いほど、回線速度が早いことを意味します。


いきなり最大370Mbps!と言われてもピンと来ないと思うので、普段私たちがよく利用するサービスで必要な回線速度の目安をリストにしました。


利用方法 回線速度の目安
LINE、Twitter、メールなど 0.1Mbps~1Mbps
ホームページ閲覧 0.5Mbps~3Mbps
テレビ視聴 3Mbps~5Mbps
Youtubeなどの動画 1Mbps~3Mbps
高画質動画 3Mbps~5Mbps

上記の内容から、通常の利用であれば十分すぎるほどの回線速度であることが見て取れますね。





auとUQのキャリアアグリゲーション対応の「W03」を発表

安定した速さを提供するauとUQのキャリアアグリゲーションに対応したモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W03」の発表も行われております。



auとUQのキャリアアグリゲーション対応「W03」の発売日

auとUQそれぞれからの発売になります。


auは6月4日に発売され、UQは7月1日に発売されます。



auとUQのキャリアアグリゲーション対応「W03」の罠

UQのWiMAX 2+といえば、容量無制限で文字通り使い放題というのが売り文句です。


しかし、「W03」は容量無制限の対象外になっているのです。



W03において最大の目玉となるキャリアアゲリゲーションの最大370Mbpsは、auのLTE基地局も利用する関係上、なんとauの「ハイスピードプラスエリアモード」のみの利用となります。


auの「ハイスピードプラスエリアモード」は、1ヶ月のデータ通信が7GBを超えると、速度制限がかかる仕様であるため、これが適用されます。


目を疑うような光景ですが、1ヶ月で7GB使用すると128kbpsまで速度制限されてしまうのです。



つまり、神速とも言えるようなキャリアアグリゲーションですが、これまで通り速度制限を意識して使わないと快適なインターネットを利用できないということなのです。


ハイスピードプラスエリアモードとは

WiMAX 2+では以前から売り文句の1つとして利用されていたサービスです。


一言で表現するとWiMAX 2+のエリア外になった場合、auの4G LTEに切り替えて利用できるものです。


キャリアアグリゲーションでは両方を利用するため、ハイスピードプラスエリアモードの利用が必要になっております。




auとUQのキャリアアグリゲーションのまとめ

通信速度は確かに目を見張るものがあります。

しかし、この速度制限というあまりにも残酷な罠が仕掛けられている以上、私個人には利用価値を見出せません。

通常、長時間動画など容量が大きいものに対してこそ、通信速度の需要はあります。

しかし、これらの行為を行うとすぐさま7GBを使用することになり、速度制限になってしまうのです。



ここからは推測ですが、UQとしては逆に無制限にした場合に考えられるリスクを避けたかったのかもしれません。

無制限で提供した場合、その魅力にユーザーが「W03」に集中して、Wi-Fiルーターの同業者だけではなく、固定回線の業者もいくつか倒産に追い込む事態を招くかもしれません。

それほどまでの勢いで集まってしまったユーザー数に回線が耐えきれるのかというと、まず不可能でしょう。

さらには、法的にも独占禁止法に触れる可能性もあります。



セールス方法としても、初代WiMAXのようにスタートは勢いで無制限を売り文句に提供をして、後から制限をかけるとなるとまた裁判になる可能性もあります。

初代WiMAXの裁判は6月10日に決着する見込みだったところが、急展開を迎えて現在も進行中ですが、WiMAX 2+では二の舞を踏むわけにはいかないと考えるのは自然でしょう。



推測通りであればUQ側の姿勢の意図も理解はできますが、利用をするかということに関しては別問題です。

性能とコストがニーズに見合っていれば良いですが、少なくとも私にはauとUQのキャリアアグリゲーション対応の「W03」にはその可能性を見出すことはできませんでした。




source:itmobile